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2024年度 理事長基本方針

未来へ紡ぐ

理事長  保坂 俊也

<はじめに>
世界中を恐怖に陥れた新型感染症からの脱却を果たしながらも、目まぐるしく変わる社会情勢、新たな生活様式は多方面においてその在り方を大きく変化させました。さらには少子高齢化に伴う人口減少問題、都市部への一極集中化は年々顕著となっており、私たちの住まう苫小牧を含めた多くの地方都市は未来を見据えた持続可能性の確立が急務とされ、家庭、企業、自治体そして各地会員会議所においても新たな時代を切り拓くべく転換期を迎えています。2023年、苫小牧青年会議所は創立70周年という節目を迎え、70年もの長きに渡る運動を脈々と紡いでこられた先輩諸氏、日頃よりご賛同いただく関係諸団体の皆様に心からの感謝を胸に抱き、未来を見据えたビジョンをお示しさせていただきました。それを受け継ぐ私たちは更なる発展と成長へ向けた大きな一歩を踏み出していかねばなりません。組織一体となって地域課題と向き合い、果敢に挑戦し続ける勇気をもって行動し続けることが結果として自分自身の成長へつながり、ひいてはLOMの発展、苫小牧の発展につながっていきます。そして何よりも近しい人の幸せを願ってください。家族、友人、同僚、青年会議所の仲間。そういった方々の支えがあってこそ私たちは前進することが出来ます。「利他に徹し、自己を愛す」私は青年会議所でこの言葉に出会い、私のJC活動においての信念であります。他を想う行動は自分自身を成長させ、自らの幸せとなって返ってくるのです。苫小牧の未来をつくる子供達、それを支える大人、このまちに住み暮らす誰もが明るい明日を描けること。そんな夢と希望あふれる未来に向かって邁進していきましょう。

【円滑な組織運営がもたらす強固な組織】 総務委員会
私たちが効果的に運動を展開するには、LOMメンバーが主体的に活動に参加できる環境を構築することが重要です。長年の活動により運営のガイドラインなどが確立されている一方で、多様化されている現代においてより効率的且つメンバーが主体的に参加できる運営方法を模索していかなくてはなりません。また、各地会員会議所を始め、世の中に存在する企業によっても諸会議運営は様々であります。調査、分析を重ね、取り入れられる形を各組織で実施することでより円滑な活動につながります。さらに、長きに渡り活動を続け、運動を展開している団体でありながらも私たちを知らない市民が多いのも事実であります。各種SNSを効果的に活用し、多くの市民が閲覧する広報媒体の調査、分析を行い実施することで地域に広く運動を発信し、幅広い年代から認知される組織を創出してまいります。私は、他が為の精神を貫き活動にいそしむ会員をもっと世に知っていただくことでこの青年会議所の価値を高めることができると確信しています。

【感謝からなるつながり】 交流委員会
私たちが今苫小牧青年会議所で活動できているのは紛れもなく、先輩諸氏が積み上げてこられた関係諸団体からの信頼の蓄積のおかげであります。70年間もの長きに渡りこの地域のことを思い、より豊かになるよう地域課題解決に向けた熱い情熱は脈々と私たちに受け継がれています。今後もこの地域に根差し活動をするにあたり苫小牧青年会議所の地位を確立されてこられた先輩諸氏に感謝し、活動に邁進することが大切であり、それを次世代に引き継ぎ未来へ継承していかなくてはなりません。そのためにも、感謝を胸につながりを継続することで、長きに渡り構築された固い絆をさらに強固なものとし、喜びと期待を持っていただける苫小牧青年会議所を創出していきます。また、メンバー間の交流に対しても様々な工夫を凝らし、各組織と連携を取りながら多くのメンバーが参加し笑顔溢れる交流を創出し、従来以上の友情が芽生えることが活動の源となります。

【市民と共に笑顔があふれる地域の創出】 郷土愛育成委員会
苫小牧青年会議所が例年参画するおまつりは地域振興に欠かすことの出来ない事業の一つです。苫小牧の夏の風物詩でもあるとまこまい港まつりにおいても、昨年は新型感染症が落ち着きを見せたことから三年ぶりに制限がない形で開催され、多くの苫小牧市民が来場し賑わいを見せました。ボランティアの方々と共に運営するおまつりは長年に渡り取り組んでいる形でありLOMの結束の場の一つでもあります。同時に、市民ボランティアの方々におまつりの楽しさを知っていただき、より一層、市民を巻き込み自主的に参加していただく場を多く創出し私たちと共に地域を盛り上げていくことでこのまちがより明るく なり、さらには愛郷心が育まれ、自発的な市民が多く創出できるよう運動を展開いたします。まちづくりに参加する市民の笑顔は何よりこの苫小牧の宝でありまちの活力になることに違いありません。私たちが多くの市民を巻き込み、愛郷心あふれる市民を創出することが明日への活力になり、苫小牧の明日への希望となると確信しています。

【未来に向けて、今、未来をつくる】 教育政策委員会
私は、この苫小牧に住み、教育を受ける子供達に夢を持ちながら成長してほしいと心から願っております。地域に住み暮らす子供達の夢を追いかける場の創出はいつの時代も私たち大人達であり、地域一体となり子供達を育てる環境が必要であります。学校教育においても、2022年12月に政府から「学校部活動及び新たな地域クラブ活動の在り方等に関する総合的なガイドライン」が策定されました。子供達の自主的で多様な学びの場である部活動の教育的意義を継承・発展させ、学校と地域が協働・融合した形が各地方自治体において求められています。苫小牧市にとっても例外ではなく、急激な少子高齢化による人口減少もある中、学校教育においても子供達に持続可能な活動環境を整備することが必要とされています。地域の子供達は学校を含めた地域で育てるという意識の下、学校教育、地域の課題を抽出し、子供達の未来、苫小牧が明るく豊かになるよう、希望あふれる未来への道標となる政策を推し進めてまいります。

【新たな人材の発掘をし、より輝く組織へ】 会員拡大委員会
全国的に各地会員会議所は大幅な会員減少問題に直面しており、様々な打開案を打ち出してはいるものの根本的な解決に向かう兆しは見られないことから、最も重要視して取り組むべき課題です。苫小牧青年会議所においても会員数がピーク時の半分以下の会員数となっており会の存続において予断を許されない状況が毎年のように語られています。多くの会員がいるLOMの実現が叶うことにより、幅広い運動展開を行うことが出来、苫小牧青年会議所の存在意義が高まり、私たちが目指すより良い苫小牧の実現に近づきます。また、次世代に向けて多くの会員で活発な運動を行える環境を残すことは私たちの責務でもあり、これまで蓄積されてきたデータを整理すると同時に戦略的且つ明確な目標を立て成果を上げなければなりません。より多くの会員を拡大することで未来へつながる組織となり、苫小牧の明るい未来へと前進することを確信しています。

【北海道の未来を考える】 地区大会誘致推進会議
青年会議所には全国共通で出向という機会があり、各地会員会議所の仲間と友情を育み人脈を広げ、新たな視点からの成長が望める機会であります。例年、苫小牧青年会議所から も出向者を輩出し、各地で開催される会議に参加し各地会員会議所の同志と活動されていますが、出向先の活動に関してLOMメンバーに周知される機会が少ないのも事実です。出向の魅力をメンバーにも感じていただく場として出向先で様々な機会を通して得られた経験を伝え、各地での事業や諸会議への参加動員を促す場が必要です。また、各地からの出向者で構成されている北海道地区協議会の運動における集大成の場でもある地区大会の誘致を視野にいれ動いていきたいと考えております。苫小牧青年会議所は、この北海道における課題を道民に発信すると同時に地域の魅力を発信することができる地区大会を過去6度主管しています。共通の理念をもちJAYCEEとして大きな目標に向かい行動することは次世代に向けた人材育成と組織力強化に向けた大切な機会であります。そして、過去に行われた地区大会の調査、分析とともに会員に共有する機会が必要となり、組織一体となる苫小牧青年会議所を創出し、苫小牧青年会議所の明るい未来の一歩へと導いてまいります。

【学び舎】 JAYCEE育成塾
学びは人生を変えます。学ぶことにより人生が豊かになり、心も豊かになります。私たちは、日々の生活や社業においても多くのことを学び、より豊かに、そして幸せになることを願い生きていますが、成長していく過程には多くの困難や壁があります。苫小牧青年会議所においても日々の生活へ実践できる学びがあり、入会後は様々な機会や経験を通し個々の能力を高めることができ成長することができます。その培った経験をさらに発展へと導き、青年会議所独自の実践トレーニングや能力向上の機会を創出し、LOMやそれぞれの活動の場において成果を発揮できる人材の育成、さらにはリーダーシップの開発を行い、地域社会で活躍する希望を生み出したいと考えております。また、LOMの新たな風となる新入会員の研修の場は、青年会議所の三信条である奉仕、修練、友情を体現し、自己の成長と仲間の絆を大いに育むことに違いありません。そして青年会議所でしか成しえない経験を経て活躍する新たなJAYCEEたちがLOMの活力の源となることを確信しています。
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